症例レポートの書き方~統合と解釈①~
症例レポートの書き方についてまとめたいと思います。
症例レポートは、書く学生も指導するバイザーもしんどいものですよね。
普段指導する際に、意識している点をまとめます。
今回は統合と解釈について。
統合と解釈は、評価した内容をまとめて、問題点の抽出を行うものです。これを行っている最中に、足りていない評価が見つかったり、評価結果がイマイチだったことに気づくこともあります(そんな時はすぐに再評価を行いましょう)。
指導する際に、特に意識していることは、筋力やROM、麻痺の程度、感覚障害、高次脳機能障害等の機能障害と動作観察等で得られた活動や参加に関する問題を照合し、問題点の仮説をたてる作業です。(画像等から読み取れる疾患の障害像も大切です。)
統合と解釈のまとめ方の例を示します。
①疾患のまとめ
②評価の簡単なまとめ
②評価の簡単なまとめ
③症例やご家族のディマンドのまとめ、ニード
(個人因子や環境因子を明らかにしながらまとめる)
(個人因子や環境因子を明らかにしながらまとめる)
④正常の姿勢や動作のまとめ
(全課題と部分課題は明らかにしながらまとめる)
⑤症例の姿勢・動作観察結果のまとめ
⑥症例の姿勢・動作観察から得られた結果と正常との比較から予測される問題点と筋力やROM、麻痺の程度、感覚障害、高次脳機能障害等の機能障害の評価結果との比較・照合
⑦問題点を抽出
これらを基に記述すれば、そこそこまとめる事ができると思います。きれいな文章でなくてもよいので、(バイザーによっては文章を気にする人もおられますが…)自分の言葉で書いて行きましょう。
本日はここまで。
次回は具体例を示します。
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